病気・ケガを理解する Vol.7 「夏の病気・怪我」

毎年猛暑が続く夏は、高齢者が特に注意しなければならない病気やケガがたくさんあります。特に、熱中症や夏場に増加する脳梗塞は命の危険もあるので厳重に注意が必要。また、スズメバチや蚊などの害虫対策も忘れてはいけません。夏の病気や怪我から、身を守るためにきちんとしたケアを知っておきましょう。

病気・ケガを理解する Vol.7 「夏の病気・怪我」

注意したい夏の病気、熱中症

気温28℃以上の高湿度・無風の日は熱中症に注意。人間の体は、体温調節をするとき皮膚の表面から熱を放出します。さらに、汗をかいてその汗が蒸発するときに熱を奪い体温を保とうとします。しかし、気温と湿度が体温より高くなると、この機能が正常に働かず熱が体内にこもり大量の汗をかいてどんどん体温が上昇してしまいます。熱中症は体力の衰えた高齢者に多く、屋外に限らず室内でもおこります。症状はめまい、頭痛、吐き気、痛みを伴う筋肉の痙攣など。室内に一人でいるときはこまめに様子を見てあげましょう。

注意したい夏の病気、熱中症

熱中症の対処法

熱中症予防対策
体調を整える・・・寝不足や風邪で体調が悪いときは、無理せず日中の外出はひかえる。
服装・・・風通しのよい服を着て、必ず帽子を着用。
水分補給・・・のどが渇いた、と感じたときはすでに体内は水分不足になっている状態。定期的に水分補給を。また、汗と一緒に塩分が失われるため0.1%程度の塩水または、スポーツドリンクを摂取。
熱中症になってしまったら
冷やす・・・涼しい日陰やエアコンの効いた室内に移動する。
服装・・・ボタンやベルトをゆるめておく。
水分補給・・・このときも、塩水やスポーツドリンクで塩分を補給することを忘れずに。回復後しばらくは安静にし、もし意識がなかったり体温が異常に上がっている場合は急いで病院へ。

猛暑日が続くと高齢者の脳梗塞が増加

熱中症と同じく、夏になると高齢者の脳梗塞も増えています。加齢に伴い、高齢者の大半は脳血管に動脈硬化があります。そのため、暑さで大量に汗をかいても水分補給しないと血管の幅が狭くなりさらに、血液がどろどろになって血管をつまらせやすくなるのです。症状として、急に足が思うように動かなくなる、ろれつが回らない、片方の顔や手足がしびれて力が入らなくなるなどが挙げられます。高齢者はトイレに行く回数を気にしたり、汗が出るからと水分補給を控えがち。水分補給はこまめにし、涼しい部屋で過ごすようにしましょう。少しでも症状が出たら、早めに病院へ連れて行きましょう。

夏は虫の被害も要注意

夏は虫の被害も要注意

夏になると増える害虫にも注意が必要です。夏の虫で代表的なものは、ケムシ・ブヨ・蜂・蚊などがいます。例えば蜂の中でも、強い毒をもつスズメバチとアシナガバチに注意が必要です。毒による症状に個人差はありますが、患部が赤く腫れ上がり激痛を伴います。また、以前に刺されたことがある人は特に注意しなければならないのが『アナフィラキシーショック』と呼ばれる過剰なアレルギー反応。じんましんや呼吸困難、意識障害など危険な状態に陥り命にかかわるため、症状が現れたら急いで救急車を呼びましょう。

毒の強い蜂に刺されないようにする対処法

毒の強い蜂に刺されないようにする対処法

蜂は、巣から一定以上の距離に近づくと襲ってきます。蜂の巣を見つけたら、まずは近づかないことです。もちろん、自分で巣を処理するのはとても危険。蜂が近くに寄ってきても、手ではらったりしてはいけません。蜂は手ではらう行為を、攻撃されたと感じ刺す可能性が高くなります。また、蜂は色に敏感に反応し、一説には天敵の熊を思わせる黒色の目や髪に向かってくると言われています。巣の近くを通るときは頭を隠し、姿勢を低くしながらその場をあわてずに立ち去りましょう。

かゆみを伴う虫にさされたら

かゆみを伴う虫にさされたら

刺されて痛みを伴う虫の他に、蚊などかゆみに悩まされる虫も活動を始めます。例えば、野山や川原に多くいるブヨは、痛みとかゆみが長時間残りなかには発熱する人もいる厄介な虫。さらに室内では、ダニの被害も挙げられます。こうした夏の虫に刺されてかゆみを感じたら、すぐに虫さされ用の薬を塗って処置しましょう。また患部を掻きむしると、傷になって炎症を起こしそこから更に別のばい菌などが入り込む恐れがあります。特に、皮膚が衰えている高齢者の傷には十分注意して速やかに処置をしてあげましょう。

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