病気・ケガを理解する Vol.2 「前立腺肥大とは?」

尿が少しずつしかでない、夜中に何度もトイレに起きてしまうなど、尿に関する悩みがあると外出や旅行も遠慮がちになってしまいます。このような尿のトラブルは、男性の場合ほとんどが前立腺が原因。ガンの可能性もあるため、早めの診察が必要な病気です。

病気・ケガを理解する Vol.2 「前立腺肥大とは?」

残尿感や頻尿は前立腺肥大の可能性大

前立腺は年をとり、生殖機能が衰えると、萎縮または肥大していきます。 前立腺の周囲には硬い皮膜があるため、肥大しても外側に大きくなるには限界があり、中心にある尿道を圧迫してしまい、尿の流れをさまたげるようになるのです。
また、排尿するときは膀胱が収縮して尿を絞り出すのですが、前立腺が肥大化すると膀胱の柔軟性も奪われるため、尿が残り残尿感を感じるようになります。 残尿があると細菌が感染しやすくなるため、慢性的に膀胱炎や前立腺炎になりやすく、膀胱が過敏になるため、頻尿になってしまうのです。

70歳以上の男性の70%は前立腺肥大

男性は50歳を過ぎるころから前立腺の肥大がはじまり、60歳以上の約半数、70歳以上なると10人に7人は肥大がみられるといわれています。
50歳を過ぎて、下記のような症状を感じる人は、前立腺肥大を疑ってみてください。

このような症状を感じる人は要注意!
・尿が出始めるまで時間がかかる
・尿の勢いが一定でない
・尿が出終わるまでに時間がかかる(正常な場合は20秒程度)
・尿が残っている感じがする

前立腺ガンも排尿障害がサイン

前立腺ガンは前立腺の外側にできるため、直腸の触診検査を受けていれば早期に発見することができます。そのような検査を受けていない場合は、血尿や排尿障害、頻尿がサイン。先に説明したように、排尿障害と頻尿は前立腺肥大の症状と同じため、放置してしまうケースがあります。
前立腺がんは転移しやすい危険ながんですので、症状を感じたら早めに診察を受けるようにしましょう。

前立腺に負担のかけない生活を

症状がある人はもちろん、中高年になったら前立腺に負担をかけない生活を送りましょう。
・体が冷えないように注意。夏でも強い冷房は避けましょう。
・アルコールやコーヒーなど刺激物の摂り過ぎに注意。
・排尿障害があっても水分を控えるのは厳禁。少しずつ十分な水分補給を。
・入浴はぬるめのお湯にゆっくりと。熱いお湯は負担になります。
・肉など動物性たんぱく質に偏った食事は避けましょう。
・血流が悪くなるため長時間同じ姿勢を続けるのは避けてください。

医師と相談して納得のいく治療を受けましょう

前立腺肥大症は治らない病気ではありません。悩んでいるよりも、治療を検討してみましょう。治療は進行状況などによって変わりますが、自分の希望もしっかり伝えて、医師とともに最適な方法を考えてください。

●薬物治療
手術をしたくない人、手術に耐えられる体力のない人に向けた治療。生薬や女性ホルモン剤などが使われます。
●高温度治療
高エネルギーを照射し、低温やけどの状態を作ります。やけどした組織は体内に吸収されるため、前立腺が収縮します。
●器具留置法
圧迫されている尿道に、人工的に作った管を挿入し、排尿しやすい状態を作ります。
●手術
電気メスまたはレーザーによって内視鏡手術を行うのが一般的ですが、肥大がとても大きくなると開腹手術を行う場合もあります。

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